ハイドロプレーニング現象対策

 タイヤの空気圧が低いことや、タイヤの溝が減っていることなどによって、走行中に危険な状況に陥ることがあります。雨天時など、水分を多く含んだ路面を走行中、路面とタイヤとの間に水が入り込み排水しきれなくなることによって、車が水上を滑りハンドルやブレーキがきかなくなる現象をハイドロプレーニング現象といいます。

 ハイドロプレーニング現象が発生すると、走行中に車体の安定が維持できなくなり、ブレーキもきかないために重大な事故につながる危険性もありますので、厳重に注意することが求められております。自動車教習所でも、必ずおさえておくべき知識としてしっかりとその原因と対策を教えることとなっています。
しかし、一度免許を取ってしまうとハイドロプレーニング現象についての危機意識が薄れてくることもあります。事故を防ぐためにも、もう一度その原因を確認し、自分の車のタイヤの状態をチェックしておきましょう。

車

 ハイドロプレーニング現象の原因の一つがタイヤの空気圧の低下です。タイヤの空気圧が低下すると、タイヤと路面との接地面積が増え、路面上の水を排水しにくくなり水膜ができる原因となります。そのためにタイヤの空気圧は、指定された値を維持できるようにこまめなチェックが必要です。給油時にも空気圧の調整ができますので、店員さんにチェックしてもらうのも良いでしょう。また走行前には空気圧が低下していないか目視する習慣もつけることを推奨します。
タイヤの溝の深さも大変重要です。タイヤの溝が磨耗してしまうと、タイヤの排水性が極度に悪化するためにハイドロプレーニング現象を引き起こしやすくなります。使用限界を示す表示がありますので必ず点検し、摩耗の激しいタイヤは交換することで防ぐことができます。